指名検索を増やす方法とは?LLMO時代に「第一想起」が武器になる理由

ホワイトボードを使ったブランド戦略のミーティング

「◯◯(社名)で検索して来てくれるお客様が一番成約率が高い」。多くの会社で共通する事実です。社名やサービス名で検索する人は、すでに自社を知り、関心を持っている人だからです。この社名・サービス名での検索を指名検索と呼びます。

AI検索の普及で一般キーワードからの流入が減りつつある今、指名検索の価値はかつてなく高まっています。本記事では、広告に頼らずに指名検索を増やす方法を解説します。

この記事のポイント
  • AI検索によるゼロクリック化で、一般KWの流入は減少傾向。指名検索は影響を受けにくい
  • 指名検索を増やす本質は「カテゴリの第一想起」を取ること
  • 施策は、露出の総量 × 覚えやすい名前 × 想起のきっかけ作りの掛け算
目次

なぜ今、指名検索なのか

スマートフォンで検索するユーザーの手元

AIが検索結果の上部で答えを要約するようになり、リンクをクリックせずに疑問を解決するゼロクリック検索が広がっています。Ahrefsの調査では、AIによる概要の表示により日本でも約38%のオーガニッククリック減少が確認されました。情報収集型のキーワードで流入を稼ぐモデルは、構造的に厳しくなりつつあります。

一方、指名検索は「その会社のサイトに行くこと」自体が目的なので、AIの要約に奪われません。さらに、AIチャットに「おすすめの◯◯会社は?」と聞く時代には、ユーザーの頭の中とWeb上の言及にブランド名が刻まれているかが、AIの回答に載るかどうかも左右します。指名検索の増加は、検索とAIの両方に効く数少ない施策です。

本質は「カテゴリの第一想起」を取ること

指名検索が起きる瞬間を分解すると、「◯◯といえばこの会社」という記憶が先にあり、必要になったときにそれが呼び出されて検索行動になります。つまり指名検索を増やすとは、自社が属するカテゴリで第一想起を取る活動に他なりません。

ここで重要なのは、カテゴリを欲張らないことです。「マーケティング会社」の第一想起を取るのは大手でも困難ですが、「◯◯業界専門のマーケティング支援」「◯◯地域のAI導入支援」のように絞れば、中小企業でも十分に取れます。

指名検索を増やす5つの施策

ノートパソコンでコンテンツを作成する様子

広告に頼らない前提で、実効性の高い順に挙げます。

  1. 専門テーマの継続発信: ブログ・SNS・メルマガで、絞ったカテゴリの専門情報を出し続ける。「この分野ならこの会社」という接触の積み重ねが想起を作ります
  2. 名前を覚えてもらう工夫: 発信物に社名・サービス名を一貫して露出する。ロゴや名称の表記ゆれをなくし、検索されやすい名前で統一します
  3. 外部露出(言及の獲得): 業界メディアへの寄稿、セミナー登壇、取引先サイトでの紹介など、第三者のサイトで名前が言及される機会を増やします。これはAIがブランドを学習する材料にもなります
  4. 顧客体験の言語化支援: 導入事例やお客様の声を公開し、顧客が自社を紹介しやすい素材を用意します。紹介・口コミは最強の想起装置です
  5. オフライン接点の回収: 名刺・パンフレット・イベントで接触した人が後で検索することを想定し、検索結果の1ページ目(公式サイト・SNS・採用情報など)を自社関連の情報で固めておきます

効果測定: 指名検索は数字で追える

指名検索の推移は、Google Search Consoleで社名・サービス名を含むクエリの表示回数を月次で追えば把握できます。ブランド活動は効果が見えにくいと言われますが、指名検索数は数少ない定量指標です。次の3つを毎月記録しましょう。

  • 社名・サービス名を含むクエリの表示回数とクリック数
  • 指名検索経由の問い合わせ数(可能なら)
  • 表記ゆれ(ひらがな・カタカナ・ローマ字)での検索の有無

施策を始めてから指名検索が伸びるまでには時間がかかります。月次の傾向線で判断し、単月の増減で一喜一憂しないことが大切です。

まとめ: 流入の「質」を握る資産づくり

指名検索は、成約率が高く、AIによるゼロクリック化の影響を受けにくい、最も質の高い流入です。それを増やす本質は、絞ったカテゴリで第一想起を取ること。専門発信の継続、外部での言及獲得、顧客が紹介したくなる素材づくりを地道に積み重ねることが、広告費に頼らないブランド資産になります。

株式会社オモイカネでは、中小企業の発信戦略の設計を含むマーケティング支援を行っています。自社がどのカテゴリで第一想起を狙うべきか整理したい方は、お気軽にご相談ください。

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