ページの表示が遅いサイトは、ユーザーに離脱され、検索評価でも不利になります。とはいえ、速度改善の情報は専門用語だらけで、「スコアが低いのは分かったが、何をすればいいのか分からない」となりがちです。
本記事では、無料の計測ツールPageSpeed Insightsの結果の読み方と、WordPressサイトで効果の大きい改善策を、優先度順に解説します。
- スコアの点数に一喜一憂せず、実際の体感と主要指標(LCPなど)を見る
- WordPressの速度問題の大半は「画像」「プラグイン過多」「サーバー」の3つ
- 費用対効果の順は、画像の最適化 → キャッシュ → プラグイン整理 → サーバー見直し
まず計測: PageSpeed Insightsの正しい見方
PageSpeed InsightsにURLを入力すると、モバイルとPCそれぞれのスコア(100点満点)と改善提案が表示されます。読み方のポイントは次のとおりです。
- モバイルのスコアを優先する: 多くのサイトで訪問の主流はスマホであり、モバイルのスコアは構造的に低く出ます
- 100点を目指さない: スコアは目安です。90点台への執着は費用対効果が悪く、実務では「明確に遅い状態」の解消が目標になります
- 注目すべき指標はLCP: ページの主要コンテンツが表示されるまでの時間です。Googleが重視するCore Web Vitalsの中心的な指標で、2.5秒以内が「良好」の目安とされています(Google公式ドキュメント)
- 実際に自分のスマホで開いてみる: 数値と体感の両方で確認します。体感で遅いサイトは、確実にユーザーを失っています
改善策1: 画像の最適化(効果最大・最優先)

WordPressサイトの速度問題で最も多い原因は、大きすぎる画像です。スマホで撮ったままの数MBの写真をそのまま掲載しているケースが典型です。対策は次のとおりです。
- アップロード前にリサイズする: 表示幅に対して過剰な解像度は不要です。記事内画像なら幅1000〜1500px程度で十分な場合が大半です
- 圧縮・次世代フォーマット化: 画像圧縮プラグインやWebP変換で、画質を保ったままファイルサイズを大幅に減らせます
- 遅延読み込み(lazy loading): 画面外の画像を後から読み込む仕組みで、最近のWordPressは標準対応しています。有効になっているか確認します
改善策2: キャッシュの活用
キャッシュは、一度生成したページを保存しておき、次の訪問者に高速で返す仕組みです。WordPressは訪問のたびにページを組み立てるため、キャッシュの有無で速度が大きく変わります。
- キャッシュプラグインを1つ導入する(複数導入は競合の元です)
- レンタルサーバー側のキャッシュ機能があれば、そちらを優先して有効化する
設定変更後は、表示崩れや更新の未反映がないか、主要ページを一通り確認してください。
改善策3: プラグインとテーマの整理
プラグインの入れすぎは、速度低下と不具合の温床です。次の基準で整理します。
- 使っていないプラグインは「無効化」ではなく「削除」する
- 機能が重複するプラグインを統合する
- 多機能すぎるテーマ・ページビルダーの重さが原因の場合は、リニューアル時に軽量テーマへの変更を検討する
改善策4: サーバーの見直し(根本対策)
上記をやっても遅い場合、サーバー自体の性能がボトルネックの可能性があります。月数百円の最安プランでアクセスが増えたサイトを支えるのは無理があります。上位プランへの変更や、高速なサーバーへの移転は、月額数百〜数千円の差で全ページの速度が底上げされる、費用対効果の高い投資です。
やらなくていいこと・注意点

- 提案の全部対応: PageSpeed Insightsの改善提案には、効果の小さい項目や専門開発が必要な項目も含まれます。上記の優先順位で大物から潰せば十分です
- 速度系プラグインの重ねがけ: 最適化プラグインを複数入れると、競合してかえって壊れます。1機能1プラグインが原則です
- 変更前のバックアップ: キャッシュ・圧縮系の設定はサイト表示に影響し得ます。必ずバックアップを取ってから作業してください
まとめ: 大物3つを潰せば体感は変わる
サイト速度の改善は、PageSpeed Insightsで現状を測り、画像・キャッシュ・プラグインという3つの大物から優先的に対処するのが実務の正解です。スコアの完璧を追うのではなく、LCPと体感の改善を目標に、費用対効果の高い順に手を打ちましょう。速度は、ユーザー体験と検索評価の両方を支える土台です。
株式会社オモイカネでは、サイトの速度診断と改善実務を含むマーケティング支援を行っています。自社サイトの遅さの原因を特定したい方は、お気軽にご相談ください。

