新規キーワードの見つけ方|無料ツールで未開拓ワードを発掘する方法

ノートパソコンで新しいキーワードのアイデアを探している様子

ブログやオウンドメディアを一定期間運用していると、「対策できそうなキーワードが出尽くした」「同じようなテーマの記事ばかりになってしまう」と感じる場面が出てきます。実際には、自社がまだ気づいていない検索需要は数多く残っており、探し方を変えるだけで新しい流入経路が見つかることも少なくありません。特に人員の限られた中小企業では、有料の高機能ツールを新たに契約する前に、手元にある無料の情報源を使い切れているかを確認する価値があります。本記事では、専門ツールへの課金をせずに始められる、新規キーワードの具体的な発掘方法を紹介します。

この記事のポイント
  • 対策済みキーワードの周辺だけを見ていると、検索需要の「横」と「下」にある機会を見逃しやすい
  • ラッコキーワードやGoogle検索の関連機能を使えば、無料でも十分に新規キーワードの候補を広げられる
  • サーチコンソールには、自社がまだ意図的に対策していないのに流入しているキーワードが眠っている
目次

なぜ「新規キーワード」の継続的な発掘が必要なのか

コンテンツ制作を始めた当初は、自社の商品やサービスに直結するキーワードから着手するのが自然です。しかし、思いつく範囲のキーワードだけを対策し続けていると、いずれ検索流入は頭打ちになります。理由は単純で、担当者が普段の業務で自然に思い浮かべる言葉と、実際に検索しているユーザーが使う言葉との間には、想像以上にズレがあるためです。

たとえば同じ商品を探している人でも、業界に詳しい人は専門用語で検索し、初めて調べる人はより平易な言葉や、悩みをそのまま文章にしたような言葉で検索します。自社の視点だけでキーワードを考えていると、後者のような「初心者の言葉」や、そもそも存在に気づいていない周辺ニーズを取りこぼしてしまいます。新規キーワードの発掘とは、こうした自社の思考の外側にある検索需要を、外部のデータを使って可視化する作業だといえます。

無料ツールでキーワードを「横」に広げる:ラッコキーワードの活用

キーワード調査ツールの画面を確認しているビジネスパーソン

新規キーワードを探す出発点としてよく使われるのが、無料で利用できる「ラッコキーワード」です。ラッコキーワードにはサジェストキーワード機能と関連キーワード(AI)機能の2種類があり、それぞれ役割が異なります。サジェストキーワードは、対策したい語句にひもづく検索候補を縦方向に深掘りしたいときに向いており、関連キーワード機能は、ユーザーがどのような言葉で検索しているのかを横方向に広げて把握するのに役立つと案内されています(ラッコキーワード)。

使い方はシンプルで、検索窓に軸となるキーワードを入力して検索するだけで、関連する語句が一覧で出力されます。結果はCSVでダウンロードもできるため、社内でリスト化して優先順位をつける作業にもそのまま使えます。まずは自社の主要な商品名やサービス名、業界の一般名称を入力し、想定していなかった組み合わせの語句がないかを確認することから始めるとよいでしょう。

一度に大量の候補が出力されるため、そのまま記事化を検討するのではなく、まず「自社の商品・サービスで実際に答えられる内容かどうか」で仕分けすることが重要です。検索需要がありそうに見えても、自社の事業内容とかけ離れた語句を無理に記事化すると、読者にとっても検索エンジンにとっても評価されにくいページになってしまいます。

Google検索の「他の人はこちらも検索」「質問」から拾う

検索結果画面を虫眼鏡で確認するイメージ

ツールを使わずにその場でできる方法として、Google検索そのものが提示するヒントを活用する方法もあります。検索結果の下部に表示される「他の人はこちらも検索」や、検索結果の途中に表示される「他の人はこちらも質問」は、ユーザーの実際の検索行動やよくある疑問をもとに表示される機能で、検索意図を深掘りしたり関連キーワードを見つけたりする手がかりとして活用できると紹介されています(ミエルカマーケティングジャーナル)。

これらは自社が対策している主要キーワードで実際に検索してみるだけで確認できるため、コストをかけずに定期的にチェックできる点が利点です。特に「質問」形式で表示される項目は、ユーザーが疑問文のまま検索している実例そのものであり、記事のH2・H3見出しの案としてもそのまま活用しやすい情報です。

サーチコンソールに眠る「意図せず流入しているキーワード」を掘り起こす

アクセス解析データのレポート画面を確認している手元

すでに記事を公開している場合は、Google Search Consoleの検索パフォーマンスレポートも重要な情報源になります。このレポートには、自社が意図して対策したわけではないのに、既存記事が偶然拾っている検索クエリが表示されます。狙っていたキーワード以外の言葉で流入しているクエリを洗い出すことで、これまで気づいていなかった新規キーワードの候補を見つけられます。

ただし、検索パフォーマンスレポートの表は最大1,000行までしか表示されない仕様になっており、それを超えるデータは切り捨てられる点には注意が必要です(Search Console ヘルプ)。すべてのクエリを網羅的に把握できるわけではありませんが、既存記事ごとにクエリを確認し、掲載順位が低い(たとえば11位以降など、1ページ目に届いていない)ものの中に、独立した記事として書き起こせそうな言葉がないかを探す作業には十分活用できます。

具体的には、検索パフォーマンスレポートでページを1つ選んだ状態でクエリ一覧を表示し、表示回数はある程度あるのに掲載順位が低いクエリに注目します。こうしたクエリは、既存記事が偶然カバーしている内容であり、本来はそのクエリ専用の記事を新たに用意したほうが検索意図に合致しやすい、という状態を示しているケースが少なくありません。

AI検索時代に見落とされがちな「会話型」の新規キーワード

近年はChatGPTやGoogleのAI Overviewのように、生成AIが検索の入り口になる場面も増えています。Google Search Consoleには、AI Overviewなど生成AI機能を含む検索結果での表示状況を確認できる「生成AIパフォーマンスレポート」が用意されており、通常の検索パフォーマンスレポートと同様のデータ制限が適用されると案内されています(Search Console ヘルプ)。このレポートを確認すると、単語の羅列ではなく「〇〇 とは」「〇〇 どうすればいい」といった、対話に近い文章形式のクエリで自社ページが表示されているケースに気づくことがあります。

こうした会話型のクエリは、従来のキーワードリサーチツールでは候補として挙がりにくく、見落とされがちな領域です。ラッコキーワードやサーチコンソールで単語レベルの候補を洗い出したあとは、それらを「読者が実際に誰かに相談するときの一文」に言い換えてみると、他社がまだ記事化していない切り口の新規キーワードにたどり着きやすくなります。

まとめ

新規キーワードの発掘は、特別なツールやまとまった予算がなければできない作業ではありません。ラッコキーワードで検索候補を横に広げ、Google検索自体が提示する「他の人はこちらも検索・質問」でユーザーの生の言葉を拾い、サーチコンソールで自社が気づいていない流入クエリを掘り起こす。この3つを組み合わせるだけでも、これまで見えていなかった検索需要はかなりの数見つかります。さらに、AI検索での表示状況にも目を向けることで、会話に近い言葉づかいの新しい切り口も見つけやすくなります。

とはいえ、洗い出した候補の中からどれを優先し、どのような記事構成に落とし込むべきかの判断には、一定の経験や工数が必要です。オモイカネでは、AI活用も踏まえたキーワード選定からコンテンツ制作までの伴走支援を行っています。新規キーワードの発掘や記事化の進め方に迷った際は、お気軽にご相談ください。

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