SEOの成果は、記事を書き始める前のキーワード選定でほぼ決まります。どれだけ良い記事でも、誰も検索しないキーワード、あるいは絶対に勝てないキーワードで書いていては成果につながりません。
本記事では、有料ツールを使わずに無料ツールだけで完結するキーワード選定の手順を、実務でそのまま使える形で解説します。
- キーワード選定は「洗い出し → 意図の分類 → 勝ち筋の確認 → 優先順位付け」の4工程
- 検索ボリュームの大小より、検索意図と自社の勝ち筋を優先する
- 無料ツール(サジェスト・Search Console・キーワードプランナー)で実務レベルに到達できる
工程1: キーワードの洗い出し

最初にやるのは、候補を量産することです。質の判断は後回しにして、まず100個を目標に集めます。源泉は次の4つです。
- 顧客の言葉: 商談・問い合わせ・アンケートで顧客が実際に使った表現。最も価値の高い源泉です
- サジェスト(検索候補): 検索窓に主要キーワードを入れたときに出る候補と、検索結果下部の関連検索。実際に検索されている組み合わせが分かります
- Search Console: すでにサイトがあるなら、現在表示されているクエリの一覧。「もう少しで届く」キーワードの宝庫です
- 競合サイトの記事一覧: 同業他社のブログのタイトルを眺めれば、業界の定番テーマが分かります
工程2: 検索意図で分類する
集めたキーワードを、検索した人が何をしたいのかで分類します。実務では次の3分類で十分です。
- 知りたい(情報収集): 「◯◯とは」「◯◯ やり方」。流入は取りやすいが成約は遠い
- 比べたい(比較検討): 「◯◯ 比較」「◯◯ 相場」「◯◯ 選び方」。成約まで中距離。中小企業の主戦場です
- 頼みたい(行動直前): 「地域名 ◯◯業者」「◯◇ 依頼」。数は少ないが成約に直結します
同じキーワードでも、実際に検索して上位に何が並んでいるかを見ると意図が分かります。上位が解説記事ばかりなら情報収集、業者一覧なら行動直前です。上位の顔ぶれと違うタイプのページを作っても評価されにくいため、この確認は省略できません。
工程3: 「勝ち筋」を確認する
候補キーワードごとに検索し、上位10件の顔ぶれを見ます。判断基準はシンプルです。
- 撤退: 上位が大手メディア・公的機関・上場企業の公式で埋まっている
- 有望: 中小企業のサイト・個人ブログ・掲示板が上位に混ざっている
- 大有望: 検索意図にズバリ答えるページが上位に見当たらない
検索ボリュームが大きくても撤退キーワードは捨てる。小さくても大有望なら拾う。この判断が、限られたリソースを勝てる戦場に集中させます。
工程4: 優先順位を付ける

残った候補を、次の2軸で並べます。
- 成約への近さ: 「頼みたい」「比べたい」を先に、「知りたい」を後に
- 勝ちやすさ: 大有望を先に、有望を後に
最初の10本は「成約に近く、勝ちやすい」ものから書きます。アクセス数は地味でも、問い合わせという成果が早く出るため、社内の継続の合意も取りやすくなります。検索ボリュームの数字が必要な場合は、Googleのキーワードプランナーで概数を確認できますが、あくまで参考値です。数十回でも見込み客が検索するなら書く価値があります。
選定後の運用: リストは育てるもの
キーワードリストは作って終わりではありません。月に1回、次のメンテナンスをすると精度が上がり続けます。
- Search Consoleで、想定外に表示されているクエリを新規候補に追加する
- 書いた記事の順位を確認し、11〜20位のものをリライト候補にする
- 商談で新しく聞かれた質問をリストに足す
まとめ: ボリュームではなく意図と勝ち筋で選ぶ
キーワード選定は、洗い出し、意図の分類、勝ち筋の確認、優先順位付けの4工程で進めます。判断の軸は検索ボリュームの大小ではなく、検索意図が自社の顧客と合っているか、そして上位の顔ぶれに勝ち筋があるか。無料ツールだけでも、この手順を丁寧に回せば実務として十分に機能します。
株式会社オモイカネでは、キーワード戦略の設計から記事制作までのマーケティング支援を行っています。自社のキーワードリストの精度を上げたい方は、お気軽にご相談ください。

