GA4のセッション数とユーザー数の違い|初心者がつまずく点を解説

パソコン画面に表示されたアクセス解析グラフ

GA4(Googleアナリティクス4)のレポートを開くと、「セッション」「ユーザー」「表示回数」という似た指標が並んでいて、どれを見ればよいのか迷ったことはないでしょうか。特にUA(ユニバーサルアナリティクス)時代から数字の出方が変わった部分もあり、「先月よりユーザー数は増えているのにセッション数が減っている」といった状況に戸惑う担当者も少なくありません。

本記事では、GA4におけるセッション数・ユーザー数・表示回数(PV数)の違いを、Google公式ヘルプの定義に沿って整理したうえで、初心者が特につまずきやすい3つの誤解と、実際の管理画面での確認方法を解説します。

この記事のポイント
  • セッションは「session_start」イベントで始まり、30分間操作がないと終了する
  • ユーザー数には「総ユーザー数」と「アクティブユーザー数」があり、条件が異なる
  • 同一人物でも端末・ブラウザが違えば別ユーザーとしてカウントされる点に注意が必要
目次

セッション数・ユーザー数・PV数の違いを先に一言で整理

まず3つの指標の関係を整理します。それぞれが何を数えているかを一言で表すと、次のようになります。

  • ユーザー数:サイトに訪れた「人(正確には端末・ブラウザ)」の数
  • セッション数:訪問の「回数」。同じ人が1日に2回訪れれば2セッション
  • 表示回数(PV数):ページが「見られた」回数。1セッション中に3ページ見れば3PV

大小関係としては、基本的に「ユーザー数 ≦ セッション数 ≦ 表示回数」となります。同じユーザーが複数回訪問すればセッション数はユーザー数を上回り、1回の訪問で複数ページを見ればPV数はセッション数を上回るためです。この関係が崩れて見える場合は、後述する計測条件の違いが原因になっていることが多いです。

なお、「1セッションあたりの表示回数」は、サイト内をどれだけ回遊してもらえたかを見る目安にもなります。表示回数をセッション数で割った値が極端に低い場合、訪問者が1ページだけ見てすぐに離脱している可能性が高く、ページ内の導線やコンテンツの見直しを検討するきっかけになります。

セッションとは何か:計測ルールとタイムアウトの仕組み

時間の区切りをイメージした砂時計と時計

Google公式ヘルプによると、GA4のセッションは、ユーザーがサイトを訪れた際に自動計測される「session_start」イベントによって始まります。そして、Googleアナリティクス ヘルプ「セッション」にあるとおり、デフォルトでは30分間操作がないとセッションはタイムアウトし終了します。このタイムアウト時間は管理画面の設定から変更でき、最大7時間55分まで延長が可能です。

UA時代は日付が変わるタイミングや、参照元・メディアが変わったタイミングでもセッションが区切られていましたが、GA4ではこの仕様が変わっています。UAとの比較でセッション数の出方に違和感がある場合は、こうした計測ルールの違いを押さえておくと原因を切り分けやすくなります。

また、GA4には「エンゲージメントのあったセッション数」という指標もあります。これは10秒を超えて継続した、キーイベント(コンバージョンに相当するイベント)が発生した、または2回以上のページビューもしくはスクリーンビューが発生したセッションを指します。単純な訪問回数だけでなく、内容のあるアクセスだったかを見たい場合はこちらの指標を確認します。

ユーザー数とは何か:総ユーザー数とアクティブユーザー数の違い

Googleアナリティクス ヘルプ「ユーザーに関する指標」によると、GA4のユーザー数には主に「総ユーザー数」と「アクティブユーザー数」の2種類があります。

  • 総ユーザー数:指定した期間にサイトまたはアプリにアクセスしたユーザーの合計数。特に条件は設けられていません
  • アクティブユーザー数:指定した期間にサイトまたはアプリを利用したユーザーの数。エンゲージメントのあったセッションと同様の条件(10秒超の滞在、キーイベントの発生、複数回のページビューなど)を満たした場合にカウントされます

例えば、以前訪問したことのあるユーザーがサイトを再度開いたものの、特に操作をせず10秒未満で離脱した場合、このユーザーは総ユーザー数にはカウントされますが、アクティブユーザー数にはカウントされません。レポート画面の標準指標として表示されるのは多くの場合アクティブユーザー数であるため、どちらの数字を見ているかを意識しておくことが重要です。

初心者がつまずきやすい3つの誤解

ここまでの定義を踏まえたうえで、実務でよくつまずくポイントを3つ紹介します。

  • 誤解1:ユーザー数=実際の来訪者数だと思い込む
    GA4のユーザー数は端末・ブラウザ単位で識別されます。同じ人が自宅のPCとスマートフォンの両方からアクセスすれば、2ユーザーとしてカウントされます。反対に、同じ端末を家族で共有していれば1ユーザーとして扱われます。ユーザー数はあくまで「識別された端末の数」であり、厳密な実人数とは一致しない点を理解しておく必要があります
  • 誤解2:期間を分けて集計したユーザー数の合計が、通期のユーザー数と一致すると思い込む
    同じユーザーが月をまたいで複数回訪問した場合、月次のユーザー数を単純合計すると、四半期や年間の総ユーザー数より大きい数字になることがあります。これは重複するユーザーがそれぞれの月でカウントされるためで、計測の誤りではありません
  • 誤解3:セッション数の増減だけでサイトの調子を判断してしまう
    セッション数が増えていても、それが同じユーザーの再訪問によるものか、新規ユーザーの増加によるものかで意味合いは大きく異なります。セッション数を見る際は、あわせて新規ユーザー数やアクティブユーザー数の推移も確認し、増減の中身を確認する習慣をつけることをおすすめします

GA4の管理画面で実際に確認する方法

ノートパソコンでデータグラフを分析している様子

これらの指標は、GA4の標準レポートから確認できます。基本的な確認手順は次のとおりです。

  1. GA4の管理画面左メニューから「レポート」を開く
  2. 「エンゲージメント」配下の「集客概要」または「ライフサイクル」内のレポートで、セッション数・ユーザー数・表示回数を並べて確認する
  3. より詳細な条件で見たい場合は「探索」機能を使い、任意の指標とディメンション(期間・参照元など)を組み合わせたレポートを作成する

まずは自社サイトの直近1〜3か月分のデータで、ユーザー数・セッション数・表示回数がどのような比率になっているかを見てみると、上記で説明した関係性が実際の数字でも確認しやすくなります。数字の桁が大きく異なる場合や、想定と逆転している場合は、計測タグの設置状況やフィルタ設定を見直すきっかけにもなります。

複数のページやチャネルをまたいで比較したい場合は、探索レポートの「自由形式」を使い、行に参照元・メディアやランディングページ、列にユーザー数・セッション数・表示回数を並べると、どの流入経路が回遊につながっているかを一覧で確認できます。標準レポートだけでは見えにくい傾向も、探索レポートを併用することで把握しやすくなります。

まとめ

GA4のセッション数・ユーザー数・表示回数は、それぞれ「訪問回数」「訪問した人(端末)の数」「ページが見られた回数」を表す別々の指標であり、目的に応じて使い分ける必要があります。特にユーザー数は端末単位でのカウントであることや、総ユーザー数とアクティブユーザー数で条件が異なることを理解しておくと、日々のレポートを読み違えるリスクを減らせます。自社のアクセス解析データの読み方や、そこから何を改善すべきかの判断にお悩みの際は、オモイカネのマーケティング支援でも伴走しておりますので、お気軽にご相談ください。

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