「Perplexityで自社名や商品名を検索しても、回答の中に自社サイトが出てこない」。AI検索の話題が広がるにつれ、こうした悩みを持つ企業が増えています。Perplexityは回答の根拠となった情報源を番号付きで明示するのが大きな特徴で、そこに自社サイトが選ばれるかどうかは、これまでの検索順位対策とは異なる観点が必要になります。この記事では、Perplexityの仕組みを踏まえたうえで、企業が取り組める具体的な対策と効果測定の方法を解説します。
- Perplexityは回答文中に出典を番号で明示する仕組みを持ち、引用元に選ばれるかどうかが重要になる
- 情報源として選ばれるには、クロールの許可、構造化された記述、一次情報の発信という3つの対策が軸になる
- 対策の効果はGA4の参照元レポートで確認できるが、集計上の下限値である点に注意が必要
Perplexityとは?他のAI検索との違い
Perplexityは、質問を入力すると生成AIが要約した回答を返すAI検索サービスです。ChatGPTなどの対話型AIと似た体験に見えますが、大きな違いは検索のたびにインターネット上の情報を参照し、回答の根拠となったページを脚注のような番号付きリンクで示す点にあります。ユーザーは回答を読みながら、気になる箇所の番号をクリックして元のページを確認できます(出典: ノーコード総合研究所)。
Google検索のAI Overviewも出典を示す点は似ていますが、Perplexityは検索エンジンではなくAI検索そのものを主体験としており、ユーザーが最初からAIの要約と出典を前提に使っている点が異なります。つまり、Perplexity経由で自社サイトにたどり着くユーザーの多くは、すでにAIの回答である程度の説明を受けたうえで、詳細確認のために訪れる層だと考えられます。指名検索や比較検討の後押しとして、Perplexityでの露出を意識する価値があります。
Perplexityが情報源を選ぶ仕組み

Perplexityが回答を生成する際は、まずリアルタイムでWeb上の情報を検索し、質問に関連性が高く、内容が明確なページを回答の根拠として選びます。この過程で使われるのが、Perplexityが運用する専用のクローラーです。インデックス構築用の「PerplexityBot」と、ユーザーの質問に応じてリアルタイムでページを参照する「Perplexity-User」の2種類があり、いずれもrobots.txtの記述に従う仕組みになっています(出典: AI観測ブログ)。
収集した情報は、AIモデルの学習ではなくユーザーへの回答生成の参照として使われるとされています(出典: AI観測ブログ)。つまり自社サイトがPerplexityの回答に引用されるには、まずこのクローラーがサイトを巡回できる状態になっていることが前提になります。なお2025年8月には、Cloudflareがブロック設定を回避するようなクロール挙動を確認したと報告しており(出典: ITmedia NEWS)、クロールの許可設定と実際のアクセス状況は別物として、サーバーのアクセスログなども合わせて確認しておくと安心です。
対策1: クローラーのアクセスを許可する
最初に確認すべきは、robots.txtでPerplexityのクローラーをブロックしていないかという点です。特別な設定をしていなければ多くのサイトは許可された状態になっていますが、過去にセキュリティ対策として外部クローラーを一括拒否する設定を入れているケースもあります。robots.txtに「PerplexityBot」や「Perplexity-User」を指定した拒否設定(Disallow)がないかを確認し、あれば許可(Allow)に変更します。あわせて、社内の重要ページや会員限定ページなど、AIに参照させたくない箇所は個別に拒否設定を残すという判断も可能です。
クロールを許可すること自体はページを引用される前提条件であり、それだけで引用が保証されるわけではありません。次に説明する記述内容の整備とあわせて取り組む必要があります。設定を変更した後は、サーバーのアクセスログを確認し、User-Agent欄に「PerplexityBot」や「Perplexity-User」が実際に記録されているかをチェックすると、許可設定が正しく機能しているかを裏付けられます。
対策2: AIが引用しやすい記述にする

Perplexityの回答は、質問に対して端的に答えている箇所を切り出して引用する傾向があります。そのため、見出しの直後に結論を一文で書く、手順や条件を箇条書きで整理する、専門用語には簡潔な説明を添えるといった、読み手にもAIにも伝わりやすい構成が有効です。あわせて、記事の著者や監修者、会社の実績など、誰が発信している情報かを明示することも欠かせません。出典が不明確な情報よりも、発信元が明らかな一次情報の方が引用元として選ばれやすいと考えられます。
また、自社でしか把握できない情報を発信することも重要です。業界内の一般論をまとめただけの記事は、他社の記事と内容が重なりやすく、AIがどのサイトを引用しても大差がない状態になってしまいます。自社の実務データや取り組み事例、独自に整理したノウハウなど、他にはない情報を含めることで、引用先として選ばれる理由を作ることができます。
よくある質問をQ&A形式でまとめておくことも有効です。ユーザーがPerplexityに投げかける質問は「〇〇とは」「〇〇の方法」といった問いかけの形になることが多く、自社サイトの見出しや文章がその問いかけの形に近いほど、回答の材料として選ばれやすくなります。想定される質問をリストアップし、それぞれに対する簡潔な答えを本文中に用意しておくとよいでしょう。
対策3: 効果をGA4で確認する
対策を実施したら、実際にPerplexity経由のアクセスが発生しているかを確認します。GA4では「レポート」から「集客」内の「トラフィック獲得」を開き、ディメンションを「セッションの参照元」に変更すると、Perplexity経由の流入は「perplexity.ai」というドメインとして記録されます(出典: 株式会社クロト)。より詳しく見たい場合は、「探索」の自由形式レポートで「セッションの参照元」と「ランディングページ」を組み合わせると、どのページがどのくらい参照されているかを把握できます。
注意したいのは、AI検索経由のアクセスはリファラー情報が欠落し、GA4上では「direct(ノーリファラー)」として計上されてしまう場合がある点です。そのため、参照元レポートに表示される数値は実際の流入より少ない下限値として捉えておく必要があります(出典: 株式会社クロト)。数値の絶対値よりも、対策の実施前後での増減や、どのページが参照されているかという傾向を継続的に確認する使い方が現実的です。
まとめ
Perplexityは回答の根拠を番号付きで明示するAI検索サービスであり、自社サイトが情報源として選ばれるかどうかが今後の見え方を左右します。まずはクローラーのアクセスを妨げていないかを確認し、そのうえで結論を明確に書く、発信元を明らかにする、自社にしかない情報を盛り込むといった記述面の対策を積み重ねることが基本になります。効果はGA4の参照元レポートで継続的に確認しながら、少しずつ改善していく姿勢が求められます。
自社サイトがAI検索でどう扱われているか把握したい、対策の優先順位を一緒に整理してほしいという場合は、オモイカネのAI導入支援・マーケティング支援もお役に立てます。お気軽にご相談ください。

