見出しタグ(h1、h2、h3)は、記事の骨格を検索エンジンと読者の両方に伝える仕組みです。正しく使えば内容の理解を助け、SEOの土台になりますが、「文字を大きくしたいから」という理由で使われて構造が壊れているサイトが実際には少なくありません。
本記事では、見出しタグの正しい階層の作り方と、現場でよく見る失敗例、その修正方法を解説します。
- h1は1ページ1つ、h2は章、h3は節。階層を飛ばさないのが大原則
- 見出しは「デザイン」ではなく「文書構造」。見た目調整はCSSで行う
- 見出しだけを拾い読みして内容が分かる状態が、SEOにも読者にも最適
見出しタグの基本ルール
見出しタグの使い方は、書籍の構造にたとえると分かりやすくなります。
- h1 = 本のタイトル: 1ページに1つ。記事タイトルがこれに当たります。多くのWordPressテーマでは自動でタイトルがh1になります
- h2 = 章: 記事の大きな論点ごとに使います。1記事に4〜6個が目安です
- h3 = 節: h2の中の小論点。h2の内容を分解するときだけ使います
大原則は階層を飛ばさないことです。h1の次にh3が来る、h2を使わずにh4から始まる、といった構造は、文書の骨格が壊れている状態です。目次を想像してください。章がないのに節があったら、読者は構造を把握できません。検索エンジンも同じです。
SEOにおける見出しの役割

Googleは見出しを、ページ内容の理解とセクションの把握に使っています。見出しが適切だと、次の効果が期待できます。
- ページの主題と各セクションの内容が正確に伝わり、評価の土台が安定する
- 検索結果で、見出し内のテキストがページ内リンクとして表示されることがある
- AI検索・AIチャットが内容を抜き出す際、見出し単位で構造を認識するため引用されやすくなる
ただし、見出しにキーワードを詰め込めば順位が上がる、という単純な話ではありません。役割はあくまで構造の伝達です。キーワードは、そのセクションの内容を正確に表す範囲で自然に含めます。
よくある失敗1: デザイン目的の見出し使用
最も多い失敗が、「目立たせたいから」という理由でテキストを見出しタグにするケースです。強調したい一文、キャッチコピー、ボタンの文言などがh2やh3になっているサイトは珍しくありません。
これが問題なのは、記事の骨格に「章でも節でもないもの」が混ざり、構造が読み取れなくなるからです。文字を大きくしたい・目立たせたいという要望は、すべてCSS(スタイル)で解決すべきで、見出しタグは文書構造のためだけに使います。逆に、見た目の都合で「本当は章なのにただの太字テキストにする」のも同じ理由で避けるべきです。
よくある失敗2: 見出しが内容を表していない
「ポイント」「注意点」「その他」のような抽象的な見出しだけが並ぶ記事は、見出しを読んでも内容が分かりません。何のポイントなのか、対象を含めて書きます。
- 悪い例: 「注意点」 → 良い例: 「外壁塗装を冬に行う場合の注意点」
- 悪い例: 「まとめ」だけが5回登場 → 良い例: 各章の見出しは論点を明記し、「まとめ」は記事末の1回のみ
判定方法は簡単です。見出しだけを上から読んで、記事の主張と流れが分かるか。分かるなら合格です。この状態は、流し読みする読者にも、構造を解析する検索エンジンにも、内容を引用するAIにも同時に効きます。
自社サイトの見出し構造を確認する方法

今のページの見出し構造は、ブラウザの開発者ツールで確認できます。ページ上で右クリックして「検証」を開き、h1〜h4を検索すれば、どのテキストが見出しになっているかが分かります。チェックすべきは次の4点です。
- h1がページに1つだけ存在するか
- 階層が飛んでいないか(h2の次にh4など)
- デザイン目的の見出しが混ざっていないか
- 見出しテキストがセクションの内容を表しているか
WordPressの場合、問題の多くはテーマや過去の編集習慣に起因します。ブロックエディタでは見出しレベルが明示されるので、記事作成時に意識するだけで新規分は正しく保てます。
まとめ: 見出しは読者と検索エンジンへの目次
見出しタグは、h1を1つ、h2で章、h3で節という階層を守り、内容を正確に表すテキストを付けるのが正しい使い方です。見た目の調整はCSSに任せ、タグは構造のためだけに使う。見出しだけで内容が伝わる記事は、読者・検索エンジン・AIのすべてに親切な記事です。
株式会社オモイカネでは、サイトの構造診断を含むマーケティング支援を行っています。自社サイトの見出し構造が正しいか確認したい方は、お気軽にご相談ください。

